今までは無かった新しい単語って日々発明されていきます。
それが死語になるか、定着するかはその時代の流れとその単語が意味する事柄が一般的かによりますけど。
そうやって以前は使われなかった単語が定着すると、それが意味することを説明するのに楽になります。
今までは「○○が△△になって■■になる…」と説明してたことを「◎◎」と単語1つで相手も理解してくれるんだから、便利です。
例えば、「ストーカー」。
今までだったら、
「彼氏じゃない男が付きまとって家や会社の前にまで来るの。勝手にプレゼントを置いてくし。帰宅を待ち伏せてるし…」
と説明しなきゃいけませんでした。
でもこれだと、下手すると、「男にそれだけ愛されてて良いわね」と受け取られかねません。
被害者の恐怖や嫌悪感を相手に伝えるのは難しかったと思います。
でも、「ストーカー」の認知度が広まった今だったら、
「ストーカーに付きまとわれてる」
って言うだけで、
「大変。怖いわね」
と相手にどれだけ嫌なのかを簡単に伝えることが出来ます。
便利です。
しかし、単語が浸透して便利になる反面、その単語を安易に当てはめてしまうケースもあります。
数年前に某芸能人が離婚する時に開いた会見で、
「私は父親の言動でPTSDでした。だから、夫がちょっと声を荒げても耐えられませんでした」
っていう趣旨を発言してました。
当の夫は暴力を振るってたわけではないんです。
でも、妻はPTSDを印籠にして、自分を正当化したんです。
「一般的に些細な言動でも、PTSDの私にとっては深刻なの」
って言いたかったわけです。
これが
「私は父親の言動で小さい頃に傷つきました。だから、夫がちょっと声を荒げても怖いんです」
だったら、
「幼少期の父親の言動と夫の言動って別じゃん」
って受け取られます。
他には、
「夫はモラルハラスメントをします」
って言う人がいて、よく聞いたら単に些細な事を軽く注意されただけだったとか。
「先輩にパワーハラスメントを受けた」
っていうのが、実情は「仕事をきちんとしなかったのを叱っただけ」とか。
単に協調性が無いだけなのに、「被告人は○○障害なので、精神喪失状態=無実だ」と弁護人が裁判で主張したり。
こういう安易な使い方が増えると、本当にその単語が当てはまる事例の人が「あなたも詭弁でしょ?」と、世間から白い目で見られることになります。
それって本末転倒です。
本当にその単語が当てはまる人だったら使ってもいいだろうけど、そうじゃないのに
「最近は○○って言葉があるけど、私も○○に違いない!」
って簡単に思って使っちゃうのは他者への責任転嫁だと思います。
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